第165回教父研究会のご案内

第165回教父研究会は、2018年10月27日(土)14時から16時30分まで、東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1において、宮本久雄(東京純心大学教授)を代表とする科研費プロジェクトとの共催により、Vassa Conticello-Kontouma博士を招聘した講演会を予定しております。

講演会ポスター

講演題目
Inclusion, exclusion, and ways of religious coexistence in the era of John of Damascus (7th-8th Centuries CE)
(ダマスコのヨハネの時代における宗教的相生の道-inclusion, exclusion-)

講師:ヴァッサ・コンティチェッロ・コントゥーマ博士(フランス高等研究実習院EPHE教授、フランスビザンツ研究所IFEB所長)

特定質問:鐸木道剛(東北学院大学教授)

主催者コメント:
天高く馬肥ゆる実りの秋に、引き裂かれ傷ついた万物の癒しと相生を願って、イコンで名高いダマスコのヨハネやギリシア教父の系譜に生きた女性たちをめぐり如上のテーマで講演会およびシンポジウムを行うことは時(カイロス)に適っていることでしょう。このテーマを深めるため、フランスからVassa Conticello-Kontouma教授をお招きすることになりました。Kontouma教授の経歴は以下の通りです。

講師略歴:
Vassa Conticello-Kontouma教授はパリ第四大学にてダマスコのヨハネ『知識の泉』をテーマに博士論文を書かれ、現在は教授としてフランス高等研究実習院École pratique des Hautes étudesの宗教学部門Sections Sciences religieusesにて教鞭を取られる傍らフランスビザンツ研究所Institut français d’Études byzantinesの所長も務められています。ビザンツ正教、オスマン帝国下の正教徒コミュニティ、『フィロカリア』およびその編者のニコデモス・ハギオリテなど幅広く東方キリスト教について専門とされており、とくにその編著書La théologie byzantine et sa tradition, Brepols, 2002-のシリーズで知られています。

タイムスケジュール:
14:00-14:10 開会の言葉
14:10-15:40 講演
15:40-15:50 休憩
15:50-16:30 特定質問・フロアとの質疑応答
16:30 閉会の言葉

主催:科学研究費補助金基盤研究(B)「古典教父研究の現代的意義―分裂から相生へ―」(研究代表者:宮本久雄)
共催:教父研究会