第157回教父研究会は、2016年9月24日(土)14時から18時まで、東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1において開かれます。
9月9日から10日まで、サンクトペテルブルク(ロシア)の SUAI (Saint Petersburg State University for Aerospace Instrumentation) において、第10回 APECSS アジア環太平洋初期キリスト教学会研究集会が開催されました。メインテーマは、 Survival of Early Christian Traditions であり、本研究会会員も多数参加しました。9月例会ではそこでの発表の全体の様子を概観するとともにいくつかの個別発表を取り上げ報告し、国際的な教父学研究の現状や今後の進め方などについて共通討議ができればと存じます。ふるってご参加ください。
今回の APECSS 研究集会専用のウェブサイトにおいて、プログラムと発表者のアブストラクトが掲載されておりますので、ご参考になさってください。
基調報告
戸根裕士(同志社大学)「アジア環太平洋初期キリスト教学会(APECSS)の位置づけの試論─第十回大会を振り返って─」
メッセージ:本年2016年のアジア環太平洋初期キリスト教学会にて当学会は十年の節目を迎える。そこでその特徴と方向性を考えるべく、本発表で当学会の設立の経緯やこれまでの学会の内容を整理する。続けて他の国際的な教父並びに初期キリスト教研究の学会と比較したい。そして結論として、教会組織に属さない研究者による学際性の可能性、並びに日本のアウグスティヌス研究の伝統の活用の可能性を指摘したい。
報告 1
袴田玲(日本学術振興会)「グレゴリオス・パラマスにおける知性(ヌース)概念の継承と展開」
報告 2
坂田奈々絵(日本学術振興会)「シュジェールの聖ドニ観─初期キリスト教のサバイバルの視点から」
全体討議