第130回教父研究会

第130回教父研究会は、2009年12月12日(土)14時~17時、聖心女子大学1号館4階大会議室において開かれます。みなさまのご参加をお待ち申しあげております。

  • 出村和彦「390年代のアウグスティヌスにとってのパウロ─『告白録』の骨格理解に寄せて─」
    • メッセージ:アウグスティヌス (354-430) は司祭 (391) となり司教 (395/6) となった時期に、パウロ書簡、とりわけ『ガラテア書』『ローマ書』の注釈を何度も試みている。この時期はまた自ら修道的生活を営む(『修道規則』参照)とともに『詩篇注解』1-32 や『主の山上の言葉説教』など、聖書解釈研究に着手した時期でもある。本発表では、このような390年代のアウグスティヌスの生のコンテキストにおけるパウロが果たした役割から、その直後に執筆された『告白録』(397-401) の構成の骨格を理解する筋道について、P・ブラウンの言うアウグスティヌスの「変化」の捉え方(「失われた将来」『アウグスティヌス伝』上参照)を再考察する議論も踏まえて論じたい。

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