第133回教父研究会は、2010年9月25日(土)14時~17時、聖心女子大学1号館4階大会議室において開かれます。皆様のご参加をお待ち申しあげております。
- 安井聖「なぜ悔い改めることによってでは救われないのか―アタナシオスの『言の受肉』第7章の解釈」
- メッセージ:アタナシオスの最初期の著作『言の受肉』第7章では、堕落した人間が腐敗しない生へ立ち戻るために、悔い改めでは不十分であると述べられている。他方で同じく最初期の著作『異教徒駁論』では、堕落した人間の魂さえ神を観想する力を持つと述べられている。一見矛盾しているこの二つの発言には、アタナシオスの神理解の共通の特質が表れている。それを明らかにするために、本発表では特に『言の受肉』第7章の解釈に取り組みたい。