第149回教父研究会のご案内

第149回教父研究会例会は、2014年9月7日(日)15時から18時まで、中央大学駿河台記念館 330教室(3F)において開かれます。今例会は、土橋茂樹先生の研究室との共催により、ブロンウェン・ニール博士を招聘した講演会を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ち申しあげております。

講演題目 シュネシオスと古代末期における夢解釈:テオーシスとしての夢見

発表者 ブロンウェン・ニール博士(オーストラリア・カトリック大学)

講演概要 キュレネのシュネシオスは、5世紀初頭、アレキサンドリアでヒュパティアに学んだ新プラトン主義者でありながら、後に(意に反して)司教となった人物です。新プラトン主義とキリスト教という二つの世界観の狭間で、彼は自らの「夢解釈」を通して独自の理論を展開していきます。それが今回のテーマとなる「神化(テオーシス)としての夢見」です。本邦ではほとんど知られていないギリシア教父シュネシオスについて体系的な話を聴くことのできる絶好の機会であるだけでなく、アリストテレス以来、ヘレニズム期を通じて数多く説かれた「夢」解釈 (de insomuniis) についても実に興味深い話を聴くことができると思います。
 なお当日の講演は英語で行われますが、数センテンスごとにその都度日本語に翻訳する完全通訳付きです。予定としては、60分ほどの講演の後、休憩 (15分)をはさんで、特定質問(土橋)、一般質疑応答、その後ケイタリングでのティーブレイクでリラックスしつつ、ニール先生を囲んでの自由歓談という形になります。できるだけ多くの方々の御来聴をお待ちしております。

主催 平成26年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)(研究代表者 土橋茂樹)
共催 教父研究会

この件に関するお問い合わせは、教父研究会事務局にお願いいたします。

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻
高橋英海 (takahashi[AT]ask.c.u-tokyo.ac.jp)