第119回教父研究会は、2007年3月31日(土)14時~17時に、聖心女子大学マリアンホール、グリーンパーラーにおいて開かれます。みなさまのご参加をお待ち申し上げております。
- 中西恭子「ユリアヌスの宗教復興と宮廷のイアンブリコス派新プラトン主義者たち」
- メッセージ ローマ皇帝ユリアヌス(在位361-363年)は、宗教復興の展開にあたってエフェソスのマクシモスらをはじめとするイアンブリコス派新プラトン主義者を側近として宮廷に招請した。秘教主義者として知られる彼らの「プラトン的都市の建設」をめぐる活動の実態について考察する。
- 堀江聡「イアンブリコス以前以後」
- メッセージ 哲学に「秘教」?を導入したイアンブリコス(AD 240/5-320/5年)を境に新プラトン主義は転機を迎える。いわゆる秘教、すなわち神働術(テウールギアー)とはいかなるものか、『ギリシア魔術パピュルス』(BC2世紀からAD5世紀ごろ)との比較も交えつつ、イアンブリコス『ポルフュリオスのアネボー宛書簡への師アバモンの返書』(俗称『エジプト人、カルデア人、アッシリア人の密儀』)を紹介したい。
- 参加費 500円